長野県木曽郡木祖村、標高約1000M近くの清涼な地に建つ湯川酒造店。酒造期は深い雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、慎一杜氏と尚子社長を中心に精密かつ和気あいあいかつ緊張感ある酒造りの中で毎年新たな酒米や山廃、低アルコール酒への取り組みなどを含めた加速度的な進化を続けています。
そんな湯川酒造店で昨年から始まった山廃の雄町。今期はついに赤磐雄町を手に入れてさらに酒質を進化させてきました。湯川の目指す「意識させない山廃」を前面に押し出し、いわゆるヤマハイっぽい飲みにくさはないけどちゃんと山廃というニュアンスでまとめています。雄町らしい濃醇でジューシーな甘味に適度な果実系の酸がバランスして、飲んだ瞬間に「おおっ♪」と声が出るくらい美味しい仕上がりは間違いなく昨年以上!冷酒はもちろん、お燗もたまらない酒質です。すげーなぁ。