東鶴 特別純米 ひやおろし 28BY

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あずまつる東鶴 特別純米 ひやおろし 28BY

東鶴酒造 / 佐賀2017.09.29

佐賀県多久市は福岡から西へ唐津や伊万里へ向かう途中の内陸に位置します。平成20年度よりたった一人で造りを再開した野中保斉くんは当時28歳、僅か25石という極少の造りからのスタートでしたが、現在は社長兼杜氏という立場になり、現在は150石を超える造り(それでも少ないけど…笑)となって、かつ酒質の進化が著しいここ数年、派手さではなく「食事を支える酒」に徹している面にも共感しています。

今回入荷のひやおろしは、東鶴らしいほのかなメロン系の香りが爽やかです。柑橘系の酸がすっきりした旨みを支え、奥ゆかしいジューシーなフルーティさが米の旨みと相まって、軽めながら豊かな旨味を表現しています。派手さはありませんがバランスの取れた旨味で食中酒としての実力ある一本。秋刀魚の塩焼きが食べたくなります♪軽く冷やしてもいいですが、むしろ常温からお燗でも真価を発揮するお酒と思います。

特定名称
特別純米酒
麹米
山田錦
麹米・精米歩合
60%
掛米
さがの華
掛米・精米歩合
60%
アルコール度
16
日本酒度
1.0
酸度
1.8
酵母
K901
甘辛度(-0.6
辛口
濃淡度(0.3
淡麗

甘辛度と濃淡度

甘辛度と濃淡度は、佐藤信ら(醸協,第69巻,774-777[1974年])による日本酒度と総酸から計算できる味の指標です(国税庁HPより)。

甘辛度=193593/(1443+日本酒度)-1.16×酸度-132.57甘辛度の数値が低いほど辛口であることを示しています。
甘口  :0.2≦甘辛度
やや甘口:0.0≦甘辛度<0.2
やや辛口:-0.2≦甘辛度<0.0
辛口  :甘辛度<-0.2
濃淡度=94545/(1443+日本酒度)+1.88×総酸- 68.54濃淡度の数値が低いほど淡麗であることを示しています。
淡麗  :濃淡度<-1.0
やや淡麗:-1.0≦濃淡度<-0.8
やや濃醇:-0.8≦濃淡度<-0.6
濃醇  :-0.6≦濃淡度