そうそうたる蔵元が立ち並ぶ福島県喜多方市、その中でひっそり酒造りを続けてきた峰の雪酒造場。メイン銘柄は「峰の雪」ですが若き蔵元杜氏、佐藤健信くんが新潟某蔵での修業後蔵に戻り、自身の酒造りを始めて立ち上げたブランド「大和屋善内」も今期で六年目。
こだまではその一年目から扱っていますが特にここ数年は酒質向上が著しく、喜多方の他蔵に負けるとも劣らぬレベルに進化しました。このお酒は梨系の豊かな香りが広がりシリーズ中最も華やかですが品のよさと、透明感のある程よいコクとのバランスが秀逸です。
善内らしく度数も低めですが物足りなさもなく例年以上にジューシーで滑らかな旨みを楽しめます。このスペックで三年目、かなりクオリティが上がってきたなぁ。50%精米なのにあえて純米吟醸!「食事と合わせてゆっくり飲んで欲しい」という健ちゃんのこだわりが見え隠れする、善内らしい柔らかなお酒です。