喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長(杜氏)となった若き蔵元、佐藤哲野(てつや)くん。弥右衛門を主要銘柄とした安定した酒質をベースに、哲野くん自身のチャレンジも毎年進化しています。大和川の歴史を継承しながら自身を表現し、未来を模索し始めている意欲作に益々期待が膨らむこの数年。この旧字体の「彌右衛門」はそんな哲野くんの未来を見据えた挑戦ともいえる生酛造りのお酒です。
柔らかでナチュラルな香り、爽やかな酸が輪郭となるクリアな旨み、まだ軽めではありますが深みのある米の旨味がしみじみ今年も旨いっ!。ベースはクラシカルなのですが、柔らかでクリアな甘みとジューシーささえ感じる酸で親しみやすい生酛に仕上げています。とにかく肴と合わせたいお酒。
冷酒もいいけどできれば常温〜お燗が特にお勧め。この先の熟成も楽しみな一本です。今年から720mlもリリースは嬉しい限りです。