御前酒 1859 純米 菩提酛 R2BY

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ごぜんしゅ御前酒 1859 純米 菩提酛 R2BY

辻本店 / 岡山2021.03.17

日本酒造りの原型とも言える「菩提(ぼだい)もと」は、平安時代中期~室町時代に奈良県の菩提山正暦寺を中心に栄えた造り方でしたが、昭和初期には、「生もと(きもと)」造りに取って代わられ次第に廃れていきました。

その途絶えてしまった菩提もと造りは、1980年初頭に辻本店「御前酒」先代杜氏・原田巧氏によって「日本山海名産圖會(日本山海名産図会)」を紐解き製造を試みました。その後、岡山県工業技術センターの協力のもと、甘酒四段仕込み方法により1986年菩提もとにごり酒の商品化に成功しました。

現在、日本国内の酒造好適米2大ブランドである「山田錦」「雄町」のうち、岡山県では雄町米を95%生産する一大産地です。その雄町が誕生した1859年にとかけて、辻本店では「御前酒 1859 菩提もと純米」をメインブランドとして発売しています。

菩提もと由来の力強く、複雑で骨格のある酸が特徴のお酒です。現代の多様な食にも合わせられる懐の深さもあります。綺麗で上品な酒質とは異なる複雑さがありますので、揚げ物や中華、イタリアンといった油分、酸味のある料理にも合わせることができます。

古来の製法が現代で蘇り、複雑さと現代的な洗練された部分を持ち合わせていますので、他にない特徴的なお酒と言えるでしょう。ぜひ、この機会に味わいって頂きたいお酒です。

特定名称
純米酒
麹米
雄町
麹米・精米歩合
65%
掛米
雄町
掛米・精米歩合
65%
アルコール度
16
日本酒度
2.0
酸度
1.7
酵母
協会1401号
甘辛度(-0.6
辛口
濃淡度(0.1
淡麗

甘辛度と濃淡度

甘辛度と濃淡度は、佐藤信ら(醸協,第69巻,774-777[1974年])による日本酒度と総酸から計算できる味の指標です(国税庁HPより)。

甘辛度=193593/(1443+日本酒度)-1.16×酸度-132.57甘辛度の数値が低いほど辛口であることを示しています。
甘口  :0.2≦甘辛度
やや甘口:0.0≦甘辛度<0.2
やや辛口:-0.2≦甘辛度<0.0
辛口  :甘辛度<-0.2
濃淡度=94545/(1443+日本酒度)+1.88×総酸- 68.54濃淡度の数値が低いほど淡麗であることを示しています。
淡麗  :濃淡度<-1.0
やや淡麗:-1.0≦濃淡度<-0.8
やや濃醇:-0.8≦濃淡度<-0.6
濃醇  :-0.6≦濃淡度