加茂錦 荷札酒 純米大吟醸 生詰原酒

さくらもと商店(北海道)さくらもと商店(北海道)

かもにしき加茂錦 荷札酒 純米大吟醸 生詰原酒

加茂錦酒造 / 新潟2017.11.10

今、日本一若い24歳の杜氏田中悠一氏が造るお酒が、注目を浴びています。 蔵がある新潟は、古くから米どころ、そして淡麗辛口酒の代名詞として有名な地です。

加茂錦酒造では、従来の新潟酒(端麗辛口酒)にはないフレッシュ(極微発砲)で、綺麗な吟醸香を放ち、心地よい酸と余韻を残す「加茂錦 荷札酒(かもにしき にふだざけ)」を造っています。

次世代の若き酒蔵として注目の酒蔵ですが、つい最近までは、蔵存続の危機にも当たるような厳しい現実があったと言います。 その為、悠一氏が新潟大学在学中(現在休学中)から父からお酒造りを手伝わされたと言います。

特に大学で工学部に所属していたことから効率良くお酒造りを行うための設備(浸漬後の水切りシステムや遠隔麹温度管理システムなど)を父から依頼を受け自ら作り上げました。

酒造経験が乏しい事から全国の銘酒を試飲し、そのお酒を模倣し、近づける努力を行ってきました。 その数は、何百にも上がり常に酒蔵や自宅の冷蔵庫に他蔵のお酒が鎮座しています。

最大のこだわりは、使用する酵母とその数、そしてブレンドにあります。 特に、現在あまり使われなくなった「泡あり」酵母を積極的に使う事で、 軽やかだけど、上質なコクと奥ゆかしい味わいがあります。

一般的に「泡なし」酵母を使用する蔵が多いのは、出来上がる味わいにそれほど大きな影響を与えず、 泡立ちによる泡消し作業軽減や発酵タンクの容量を大きくしなくて済むなどの効率を求めた結果でした。

しかし、悠一氏曰く、自分が泡ありと泡なしを比べて造った結果、確実に泡ありの方が、豊かなコクがあり、綺麗な深みがあったと言います。 できるだけ、軽快に造る一方で、上質な旨みを引き出せたのが泡あり酵母でした。

来場者数が12万人を超える国内最大の日本酒イベント「新潟酒の陣」では、加茂錦のお酒が第1位となっています。 実力も認めれつつある加茂錦 荷札酒は飲むべきお酒の一つと言っても過言ではないと思います。

この「荷札酒 生詰原酒 純米大吟醸」は「秋田酒こまち米」のスイートでアバンギャルドなイメージで醸した定番商品です。

特定名称
純米大吟醸
麹米
山田錦
麹米・精米歩合
50%
掛米
秋田酒こまち
掛米・精米歩合
50%
アルコール度
15

甘辛度と濃淡度

甘辛度と濃淡度は、佐藤信ら(醸協,第69巻,774-777[1974年])による日本酒度と総酸から計算できる味の指標です(国税庁HPより)。

甘辛度=193593/(1443+日本酒度)-1.16×酸度-132.57甘辛度の数値が低いほど辛口であることを示しています。
甘口  :0.2≦甘辛度
やや甘口:0.0≦甘辛度<0.2
やや辛口:-0.2≦甘辛度<0.0
辛口  :甘辛度<-0.2
濃淡度=94545/(1443+日本酒度)+1.88×総酸- 68.54濃淡度の数値が低いほど淡麗であることを示しています。
淡麗  :濃淡度<-1.0
やや淡麗:-1.0≦濃淡度<-0.8
やや濃醇:-0.8≦濃淡度<-0.6
濃醇  :-0.6≦濃淡度