愛媛県の東部、海に近い西条市で力強い酒を醸す武田酒造。24BYより杜氏を担当する息子の武田昇三くんを中心に数人で仕込む300石ほどの小さな蔵です。
出逢ってから5年くらいかな、建築畑出身で蔵に戻ってから杜氏について修行してきた武田くんが醸す酒に惚れ込んでから毎年の進化を見守って参りましたが、年々進化するそのパワフルな酒質に圧倒されて(笑)昨年9月よりついに取り扱いを開始しました。
今回発売になるのは初秋の酒ですが穏やかな香り、煌くような酸に彩られた程よいコク、軽すぎず重すぎず、まさに夏越酒(なごしざけ)の名にぴったりの爽やかな仕上がりです。適度なコクに柑橘系の酸が絡むため、飲んだ瞬間に秋刀魚の塩焼きが食べたくなります(笑)槽搾りならではの柔らかなバランスが好印象。冷酒でさっぱり飲むもよし、常温からお燗でじっくり飲むもよし、初秋の肴を引き立ててくれること間違いなし。