出逢いは3年ほど前、神奈川某蔵で腕を揮っていた菊池杜氏に惚れ込み、以来懇意にさせていただいてきましたが、今期より茨城県水戸市の明利酒類に移籍したのをきっかけに、彼の挑戦を応援することになりました。
明利といえば10号酵母やM310酵母発祥の蔵ですが、菊池杜氏という新しい風が入りこれからいろいろと変わっていくと思います。蔵元杜氏ではない職人(南部)杜氏ならではのプライドと技術で「自身の酒」醸す、そんな菊池酒第三弾の発売です。
柔らかなメロン系の香りがほんのり、低めのアルコール度数ゆえの優しい口当たりに続いてスッキリしたコクが爽やかに広がります。優しい酸がほんのりした甘さを支え、適度なジューシー感が心地よい、飲み飽きない仕上がりです。県産初の酒造好適米、ひたち錦を半分まで磨いた透明感溢れるバランスは冷酒から常温、そしてお燗でも楽しめます。秋の幅広い肴と合いそうです♪