楯の川酒造は、特約店向けに提供する定番酒とは別にライナンプされているお酒があります。ラベルに赤く刻印されたこの「限定流通品」シリーズです。全国の楯野川取扱店の中でも、ごく一部とされている商品です。
現在の楯の川ブランドを確立した現6代目佐藤淳平さんは、その革新性とユニーク(独自)性は、他の蔵と一線を画しているとも言われています。
純米大吟醸ブランドに統一したこともそうですし、子宝(こだから)というリキュール、国産まっこりなどを造ったという事もからもそれが伺えます。
昭和53年生まれの佐藤さんは、東京農大の学生時代からも独特の感性と感受性を発揮していたと同世代の蔵元は言います。
蔵に戻ってからの頃と比べると大きな飛躍を遂げていますが、その過程までにはいくつかの紆余曲折がありました。僕自身もその過程をこの10年ほど見てきたので、その苦労が少しばかり分かります。ぜひ、これからも頑張って欲しいと思っています。
さて、今回の純米大吟醸 直汲みですが、山田錦を50%精米し、香り系の酵母(山形KA/協会1801)を使用しています。
「ザ・吟醸香」を主軸していま すので、メロンやライチと言った香りが主体です。香り系のお酒ではありますが、嫌味がなく、後味に綺麗な余韻と透明感を残しており、とても秀逸なお酒に仕 上げています。
食中酒としては、香りが目立つ味わいですが、そもそも単体で飲むために造られていると感じています。しいて言えば、バニラアイスと一緒にというところでしょうか?
女性や若い方には好評ですので、ぜひこの機会にご賞味いただければ嬉しいなと思っています。