笑四季、初めての酒米「短稈渡船」を使用。 譲り受けた種籾で、短稈の「滋賀渡船2号」の栽培に取り組みました。
芳醇で甘味と酸味のバランスの取れた、ジューシーな味わい。
-蔵元コメント- 当蔵で使用している酒造好適米は玉栄、吟吹雪、山田錦、そして越後のDNAを移植した越神楽があります。 酒米の王者山田錦はどんなに優れていても兵庫にはかないません。 そうなると、近江のアイデンティティにこだわってみたくなるというもの。
渡船は諸説ありますが、雄町の近似種といわれ、渡船2号、同4号、同6号の存在が確認されている滋賀県土着の品種です。 長稈の6号はよく知られておりますが、今回特別に種籾を譲り受け、信楽町黄瀬地区ほ場にて 短稈の滋賀渡船2号の栽培に取り組みました。
きょうかい7号系を使用し、米のポテンシャルを探るための設計とし、シンプルな芳香と野趣ご滋味が垣間見える仕上がりとなる予定でしたが、想定外にもろみ初期に溶け、高濃糖状態が維持され、力強い酸が突出したフルボディな味わいとなりました。 まだまだ、ほ場においても仕込みにおいても、手探りな状況ですが、どうぞご笑味ください。