最近、道産酒として人気が高まる二世古酒造。 なかなか地方の地酒として注目される事が少なかった北海道のお酒ですが、近年、良質な米所という地域柄や若い造り手が台頭してきたことで酒質に変化を及ぼすようになりました。
二世古酒造しかり、現在40代の二世古酒造の水口さん(子息)が製造責任者(杜氏)としてお酒造りを行っています。
もともと、道内の問屋流通として一般販売されてきましたが、道内の酒販店に向けた限定流通商品を販売するになったのはこの3年ほどの話です。
31才に蔵入りする直前には、東京の酒類研究所で酒造研修を行い、その時に出会ったのが新政酒造の現社長の佐藤祐輔さんです。 今振り返っても貴重な時間を過ごせたと言います。 まだまだ道外では知られていない二世古酒造ですが、今後も期待が高まります。
さて、今回のお酒の酒質ですが、新しい道内の酒造好適米「きたしずく」を使用。 お米は、比較的溶けやすく心白発現率も高い事から注目の酒米です。 先日、専門店や飲食店らで試飲した結果からも皆さんが高く酒質を評価したお酒です。
ほどよく味ノリした原酒タイプですが、生酒らしいフレッシュ感と心地よいボリュームがあります。香りは抑え目で、青りんごにミントといったニュアンスが感じれるお酒です。クセも少ないので、食中酒としても最適かと思います。
今後にリリースされる二世古酒造さんのお酒も非常に楽しみです。